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近年話題になることが多い「キャリアコンサルタント」の試験を徹底解剖するとともに、おすすめの通信講座2選についてまとめた記事です。多くのスクールがあって、1つに絞るだけでも大変な作業。それだけで1か月も2か月も費やして時間だけ経過するのは避けたいところ。未経験からキャリアコンサルタントを目指すあなたへ、優良2講座に絞ってご紹介するのでこの記事でキャリアコンサルタント合格へ一歩を踏み出せることを願っています。
わかること
- キャリアコンサルタント試験の概要・詳細
- 試験実施2団体の特徴・選び方
- キャリアコンサルタントが将来有望と言える理由
【キャリアコンサルタント】
- 一生役立つ資格を取得したい
- 人の役にたつ仕事を目指したい
- 将来有望な国家資格を知りたい
【通信のみで合格】
キャリアコンサルタント試験の概要・2団体の特徴
概要
キャリアコンサルタント試験で最初に戸惑うのは試験を行っている団体が2つあり、試験内容が違うこと。そんなこと国家試験である?と筆者も疑問でしたが実際にあるので詳細を把握してから合格を目指しましょう。
試験を行っている2団体特徴と一覧
協議会 | JCDA | |
正式名称 | キャリアコンサルティング協議会 | 日本キャリア開発協会 |
設立年 | 2007年8月 | 2002年2月 |
特徴 | キャリアコンサルティング技能検定の試験を実施 | 民間キャリアカウンセラー資格「CDA」を認定 |
キャリアコンサルタント登録機関 | 〇 | 〇 |
学科試験 | 違いなし | 違いなし |
実技試験 | 違いあり | 違いあり |
試験詳細 | 公式ページ | 公式ページ |
試験実施2団体・実技試験の違いと共通点
実施2団体 実技試験の違い
協議会 | JCDA | |
論述の出題方式 | 事例記録 | 逐語記録 |
面接の評価 | 「態度」「展開」「自己評価」 | 主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」 |
ポイント | 実際に過去に相談された事例(事例記録)を読み、今後の進め方、方針を問われる試験。 | 過去の面談の応答を一言一句文字に起こした記録(逐語記録)を読み、今後の展開について問われる試験。 |
過去問ページ | リンク | リンク |
試験公式サイト | リンク | リンク |
違いは上記の通りですが、試験の出題範囲は共通です。各団体の公式サイトで論述の過去問を見ることが出来るのでリンクから過去問の具体的な事例をチェックしてみることをお勧めします。
実施2団体 開催地の違い
協議会 | JCDA | |
開催地 | 全国10か所 | 全国6か所 |
開催場所 | 札幌・仙台・東京・大宮・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・沖縄 | 東京・金沢・名古屋・大阪・広島・愛媛・福岡 |
試験地は開催月により変更される場合があるので詳細はリンクから確かめるようお願いします。
両団体ともに学科試験+実技(論述)試験を1日で、実技(面接)試験を1日で行っています。計3回の試験を受ける必要があるので、長丁場の緊張に耐えられるように、気を抜いてリラックスするところも作りながら丁度よいテンションで乗り切ることを考えましょう。
実施2団体の共通点
協議会 | JCDA | |
学科試験時間 | 50問100分 四肢択一のマークシート |
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実技試験時間 論述 面接 |
論述50分 面接20分(ロールプレイ15分口頭試問5分) |
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合格基準 | 学科試験 70点.以上/100点満点 実技試験 90点以上/150点満点(詳細要確認) |
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受験料 | 学科8,900円 実技29,900円 |
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試験回数 | 年3回 | |
試験実施月 | 3月、7月、11月 | |
試験予定の公表 | 次回試験含め5回 | |
試験公式サイト | リンク | リンク |
試験地は開催月により変更される場合があるので詳細はリンクから確認する様お願いします。
選ぶポイント
料金や試験の実施回数、合格基準に違いがないためどちらの試験を選ぶかのポイントは以下の2点に絞られます。
ポイント1:試験の開催場所
上記の開催場所で選ぶ選択肢が1つ。
札幌や沖縄、仙台、大宮、高松に住んでいらっしゃる方は、キャリアコンサルティング協議会になるでしょうし、金沢、高松に住んでいらっしゃる方はJCDAになるでしょう。
ポイント2:実技(論述)試験の違い
前述した通り知識試験や実技(面接)試験は共通であるため、違いは論述の出題形式のみです。
どちらの方が自分に合っているのか?はたまた消去法で「この試験はムリかも」と判断するのであれば実技(論述)試験の出題形式で選ぶのも1つの選択肢です。
キャリアコンサルタントを未経験でも目指せる最短ルート
キャリアコンサルタントになる3つの方法
キャリアコンサルタントになるにはキャリアコンサルタント試験の合格が必須で受験資格は以下の3ついずれかを満たす必要があります。(厚労省HPから引用)
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験(4を参照)を有する者
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
キャリアコンサルタントを未経験で目指す方法
上記の受験資格をご覧頂けばお解り頂けると思いますが、未経験からキャリアコンサルタントになるには1か3しかありません。難易度は3の方がずっと高く多くの人が未経験からキャリアコンサルタント試験の合格を1から目指しています。
キャリアコンサルタントを未経験で目指す方法「STEP-3」
step
1厚生労働省の認定する講習を修了して受験資格を得る。
step
2キャリアコンサルタント試験に合格する。
step
3合格した後に名簿に登録してもらって晴れて「キャリアコンサルタント」を名乗ることが出来る。
キャリアコンサルタントが人気の理由
「一生役たつ資格」と言える理由
キャリアコンサルタントになると人のキャリアについて相談にのってアドバイスが出来るようになるだけではなく、自身のキャリア形成にも役立つ知識を習得出来ます。
参考
キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。(厚労省HPより)
今キャリアについて信頼して相談できる人が周りにいらっしゃればとても恵まれています。ほとんどの人は誰に相談してよいかわからないというのが実情ではないでしょうか。その理由は簡単です。今まで生きてきた知見は役立たないくらい大きく時代が動いているからです。大げさかもしれませんが、10年前、20年前のキャリア形成の仕方とは別物、転職は当たり前、自分のキャリアは会社に委ねるのではなく自分で積み重ねていくことが求められています。学生の方なら職業を選択するのに役立ちますし、現役の方なら転職を視野に何を磨けばよいのか気づきを得ることが可能。シニア世代でそろそろ定年、セカンドキャリアについて考え始めた人は自分らしいセカンドキャリアを築くのに役立つはずです。
ココがポイント
キャリアコンサルタントは自分自身のキャリア形成に役立つため、一生役立つ資格ということが出来るでしょう。
「人ためになる資格」と言える理由
前述しましたが、自身にも人にも役立つ資格。悩んでいる人に的確なアドバイスを与えられるようになります。
自身が困ったことや悩んだことも大切な経験となり、人のためになるエピソードになります。就活や転職といった人生の転機に、迷える人を救うきっかけを与えられるかもしれません。
ココがポイント
職業はさまざまありますが、人の役にたつ職業に就きたい人にとってキャリアコンサルタントは魅力的な仕事と言えるでしょう。
「将来有望な資格」と言える理由
厚生労働省発行「キャリアコンサルタント養成計画(PDF)」にすべてが記載されていますが、平成36年(2024年度末)までにキャリアコンサルタント及びキャリアコンサルティング技能士の累積養成数を10万人にする目標を掲げています。2023年3月末で約6万5千人がキャリアコンサルタントとして登録しており、目標達成までにあと3万5千人の登録者が必要です。
ココがポイント
残りの試験回数も少なくなってきており、厚労省も力を入れて登録者数増に邁進することが予想されます。
キャリアコンサルタントを最短で目指せる講座
キャリアコンサルタントは全国でいくつかの講座がありますが、選ぶ選択肢が多いと悩みも増えるから大変!良い講座があったら教えてと言う方向けに以下の2講座をおすすめします。それぞれ特徴が異なるので自分にあったどちらかを選ぶと良いでしょう。 決め手に欠ける方は両方で開催されている説明会に参加するとどちらの方が自分にあっているかわかるのでおすすめ。ヒューマンアカデミー | TRP | |
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学習 スタイル | オンライン +通学(ZOOM) | 全てオンラインで完結 |
受講期間 (最短) | 約6か月 (3か月) | 3か月 (1.5か月) |
入学金 ・他 | 33,000円 (税込) | 無し(0円)/テキスト代不要 |
受講料 |
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297,000円(税込) |
受講生 の声 | 受講生の声 | 受講生の声 |
特徴 |
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給付金 | 専門実践教育訓練給付金 | 専門実践教育訓練給付金 |
割引 |
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説明会 動画 | 10分でわかる! 養成講座 | 説明会動画5本 (ダウンロード視聴) |
説明会 |
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キャリアコンサルタント試験徹底解剖まとめ
わかること
- キャリアコンサルタント試験の概要・詳細
- 試験実施2団体の特徴・選び方
- キャリアコンサルタントが将来有望と言える理由
わかったこと
- キャリアコンサルタント試験の概要・詳細
→すでにお分かりいただけたと思います。 - 試験実施2団体の特徴・選び方
→お選ぶポイントは2つ、開催地か論述試験。 - キャリアコンサルタントが将来有望と言える理由
→厚労省が10万人養成の目標を掲げているから
キャリアコンサルタントは将来有望な国家資格ということもあって、簡単にとれる資格ではありません。料金も安くありませんし、学習時間もそれなりに必要とします。
それだからこそ、将来活かせる資格、という見方もできるはず。
あのとき、頑張って取得しておいてよかった。と振り返る時が来るかもしれません。後悔のないように思い立った時にスタートするのも1つのスキル。迷いのある方は情報収集からスタートすることをおすすめします。
【キャリアコンサルタント】
- 一生役立つ資格を取得したい
- 人の役にたつ仕事を目指したい
- 将来有望な国家資格を知りたい
【通信のみで合格】